関ジャニ∞は安田くん派。
富山のフロント接客トレーナーの古岡めぐみです。
(久々の○○派、復活!)
最初に出会ったホテルマンの印象が、そのホテルの印象に直結すると言っても過言ではありません。先日ホテルオークラに宿泊した際、お出迎えしてくれたベルマンが最高でした。
今回はその体験談から「ホテルオークラのベルマンに学ぶ、また会いたくなるお出迎え」についてお話します。
心ときめくホテルマンは抜群に〇〇がいい
ホテル見学に行くと、必ず目に留まるのがカッコいいホテルマン。ジャニーズ好きだから「どうせ顔でしょ?」なんて思わないでくださいね。
私がパッと見て心ときめくホテルマンは、抜群に姿勢がいい。
颯爽と歩く後ろ姿。
思わず追い抜いて顔を見たくなります。(笑)
先日、ホテルオークラに到着した際、若いベルマンが声を掛けてくれました。
「いらっしゃいませ、ご宿泊でございますか?」
スッと伸びた背筋、無駄のない動き、ひとつひとつ美しい所作。
まるで白馬に乗った王子が出迎えてくれたような感覚でした。
これがもし、猫背でだらしのない動き、がさつな所作だったらどうでしょう?
壊れた自転車に乗ったイケてない王子とでも言いましょうか・・・
これでは全然テンションが上がりませんね。
姿勢を意識して正すだけ。
姿勢がいいと遠くにいてもパッと目を引きますし、たったこれだけで、人は大切にもてなされている気分になるのです。
心癒されるホテルマンは〇〇がカワイイ
姿勢の次に目が行くのは、やっぱり顔。ホテルマンの表情次第で、心がじわーっと温かくなったり、キーンと心が凍ったりするんです。
私がパッと見ただけで心癒されるホテルマンは、抜群に笑顔がカワイイ。
※カワイイという表現に違和感がある方は、柔らかいという表現に変えて読んでみてください。
今回ホテルオークラでお出迎えしてくれたのは、若い男性ベルマン。キュッと上がった口角、やんわりと下がった目尻で、何というか人懐っい犬みたいな笑顔でした。(犬に例えてごめんなさい)
ニコニコ明るくて、その笑顔をいつまでも見ていたいと思ってしまいました。(すみません、変態で)
若さも性別も関係ありません。20代女性でも50代男性でもカワイイ笑顔の方はいます。
カワイイ笑顔には、相手の警戒心を解く力があります。だからいつまでもその笑顔を見ていたいと思えるのでしょう。「翌日もそのホテルマンに会えるかなあ~?」と淡い期待を抱いてチェックアウトしましたが、残念ながらいませんでした。(笑)
印象に残るホテルマンは2人だけのエピソードを作る
今回は私の体験談をお話しますね。
その日は午後から雨が降る予報でした。でも私、午前中に雨が降っていなかったのと、慌てて家を出たのもあって、傘を忘れてきてしまったんです。あとで、コンビニに傘を買いに行こうと思っていました。
おしゃべり好きの知人が単に挨拶のつもりだと思うんですが、お出迎えをしてくれたベルマンに「午後から雨降りますかね~?」って話しかけていました。
「そうですね、午後から雨が降るかもしれませんね~」
と、ここまではよくあるやり取りですよね。ホテルオークラのベルマンは続けてこう言いました。
「貸し出しの傘がございますので、よろしければお持ちになりますか?」
と、私の手元に傘がない事を見て提案してくれたのでしょう。わざわざバックヤードから傘を持ってきて、両手で差し出してくれました。会話をきっかけに「傘ありますか?」と私が言う前に、アクションを起こしてくれた事はとても嬉しく感じました。
全てのお客様に貸し出し傘の提案をしているのかどうかは分かりませんが、それでも接客してくれている瞬間は、たった一人の「私のために」やってくれた事。
傘の貸し出しサービスは、私がこれまで働いたホテルにもありました。でも自分が体験するまで、「どうぞ」と差し出されることが、こんなに嬉しいことだとは思いませんでした。
ありきたりな事でも、心を込めて行えばスペシャルになります。
お出迎えで「やる事」は誰もが一緒です。差がつくのは、ほんの少し意識した姿勢、カワイイ笑顔、ワンエピソード。
ホテルマンにとっては、いつも同じルーティンの仕事でも、お客様にとっては「旅の一部」であり、「その瞬間」は、そのときだけなんですよね。
忙しいと忘れてしまいがちなことだからこそ、接客が終わったら一呼吸置いてから、新たな気持ちで接客していきたいですね。